No4〜No6
件名:介護福祉サービス受講ー4 2000/1/17 我々が行動する時、五感で知覚したものが脳に伝えられて 行動の指令が出されますね その精神神経機能(脳へ知覚を伝えて判断される機能)の 25歳から75歳までの衰え方を以下に示します これによると ほとんど不変のものから最大60%以上の減退が あるものまで様々ですが、老齢になって動作がスローになってくるのは このようなことも原因です (勿論筋力や、視力の衰えもありこれが増幅されますが・・・) (1)ほとんど不変 語彙、情報、理解、数字の暗唱、手指・足指の触覚、手の2点区別 (2)20%以下減退 紐を結ぶ、安全ピンをとめる、反応時間、拍手、 手先の器用さ、タップ、継足歩行 (3)20〜40%減退 手で支えて椅子から立ち上がる、シャツを着る、手書きの速度、 数字の図形の解読、足の背屈、目を開けて片足立ち (4)40〜60%減退 上肢の振動覚、足の屈曲 (5)60%以上減退 下肢の振動覚、目を閉じて片足立ち これらを充分認識して接することが必要です また我々も、これらが衰えていることを自覚した行動が必要と言うことですね |
件名:介護福祉受講報告−5 2000/1/19 今日は「老化の理解」について少し述べて見ます (私より良くご存知の方が多いでしょうし、 反論もおありと思いますが・・学習した事の報告と思ってお読みください) 「老化」という言葉はあまり好きではありませんが 現実を直視するためにそのまま使います 「老化」によるいくつかの変化があります (1)ボディイメージの変化 外見的に白髪が増えたり、腰が曲がったり、しわが増えたりします これを受容できる(する)人は ☆前向きに取り組める ☆思慮深さがある などで外交的で明るく、広い心で、情緒の安定した、穏やかな生活が出来る 受容できない人は ☆自閉的、内向的になり自己中心的な抑うつ的な生活となる ・・・そうです!! (2)臓器の機能低下 身体恒常性維持機能が低下するわけですから ☆予備能力(体の機能の余裕)の低下 ☆再生能力(損傷など受けた時回復する力)の低下 ☆環境適応能力低下・・・・が否応なく出てきます したがって体に負担や刺激を受けた時、正常に戻そうとする 反応が弱くなり、正常に戻るまでの時間も長くなる これは回復に時間がかかりやすいことになりますから 注意・予防が重要になります!!! また、活動性が低下してきますからこれを認識して行動して行くことが 必要ですが、同時に低下を防ぐ工夫・訓練も必要になります (3)役割の変化 退職や社会から引退の引退などで役割が変化します このため ☆自己存在を喪失し、自尊心をなくしたり ☆老いも自覚から気力,意欲が低下したりして 単調な生活になり、生きがい・自分らしさの喪失をきたしやすくなります これは活動性が低下することで うける情報量が減り、また新しい体験をしにくい (受け入れにくい)為ですがこれが進と ☆過去に固執する、頑固になる 等の現象が出ます ・・SNFに参加して活動されている皆さんには当てはまりませんが・・・ 一方 余暇が増加し、自分のために使える時間が増えますから ☆趣味を持つ、生きがいを探すなどで 自己存在感を高め、自尊心の保持が出来、 自分らしさを保ちつづける方々もいます ・・・これが皆さん方だと思います・・・ いずれにしても 豊富な生活体験を活かし、自分の問題解決をし、 世の中に役割を探し(必ずある・・・) 明るく、広い心を持つ前向きの姿勢が 情緒の安定した穏やかな生活を送れる事になる と・・・勉強しました・・・皆様には釈迦に説法で済みません!!! 私の学習の復習にお付き合い頂きありがとうございました |
件名:介護福祉受講報告ー6 2000/1/25 その日の内容すべてをお伝えできず断片的でスミマセンが 介護福祉受講報告ー6をお届けします 今日は「在宅介護の基礎知識」でした、 講義とビデオが半々でした 前にもちょっとお話しましたように 「異常が表に出にくい、本人も気づきにくい老人の特徴」 から 如何にして早めに異常を見つけるかがポイントです 1)健康のチェックポイント (1)バイタルサイン(生命に関る重要な数値)を見逃さないこと 下記はあくまで平均値であり 個人差があり平常値を知っておくことが重要!! ☆正常体温 老人 36℃・・・もっと低い人も多い 37℃でも大変なこともある ☆正常な脈拍 成人が60〜80/分 老人はこれより一般に少ない ☆正常な呼吸数 成人 16〜20/分 ☆正常な血圧 最高 139以下 最低 89以下(1960年WHO) 2)観察のポイント 以下の項目のを日ごろと比較をする (カレンダーなどにメモっておくと良い) (1)元気はあるか 動き、表情、皮膚の色艶 (2)会話の様子 精神状態、体の状態が出やすい (3)食事 量、時間、勢い、飲みこみかたなどの変化 ・・・口の荒れ、風邪、腹痛などでもでる (4)排尿 量(平均200cc/日)、回数5〜6回/日 色(朝は濃い、水分を取ると透明になる・・) (5)排便 min 1回/3日 一回にバナナ1〜2本分ぐらい 色、固さ、混入物・・・・ 植物質:黄色 動物質:茶色 黒色は注意! (6)睡眠 特に寝つき具合 (7)動作 通常と異なる動作をしないか(筋肉、骨、体調の異常・・) 突然の変化に注意を 3)老人の体の特徴 (1)はっきりした症状を訴えない ・・・漠然とした症状しか見えない、言えない (質問が大事、併発しやすい) (2)各機能の衰えがある (3)原因が複雑で 治癒が難しい (4)心と体の相関が大きい |