件名:寝たきりをまねく褥瘡


新開さん今晩は 安永です
昨晩からのどが痛く熱っぽかったんですが、今はまたダウンです
食事前の時間でメールしています

私は平熱が35度台なもので、37℃ちょっとでも大変きつい状態です
また、親父にうつすと誰も見る人がいないので(かみさんも人不足に
新人配属で自分の休日も取れないでいます)
家で一人寝かせておく事になりますので心配で・・・・

昨日も夜中に盛んに水音がするので下りて行って見ると
親父が「トイレの水が止まらない!」と何度もトライしていました
そのまましていると後が溜まって止まるからと、
一緒に見て確認してやると安心して寝ましたが・・・

> 体位交換(体位を右、左に換えてやること)を2、3時間おきに
> 看護婦さんが行っていたので褥瘡は防げたはずです?。
> しかし、出来てしまった。

実習病棟では朝食後、オムツ交換後、昼食後、オムツ交換後、・・・・
と体位交換をやっています

また、安楽枕や体位保持用の色んな形態の枕他を用意し、
これでこう縮等を考慮した体位交換をやっています
患者さん一人一人のこうしゅくや患部の状態が違い、
意識レベルもまちまち(日によっても違う)ため中々大変ですが・・・

>これにはこのような褥瘡発生の要因が
>排便、排尿処置後の看護婦の清拭が不完全だったのでしょう?
>圧迫で褥瘡が出来やすいお尻(特にビテイ骨部)はさっと拭
>いたくらいでは汚物は完全に拭き取れません。
>雑菌が付着し、湿った皮膚は菌が増殖、皮膚がかぶれ、
>そこから褥瘡状態になったのです。
>つまり、圧迫だけが原因ではなく、皮膚を清潔にする
>という清拭が不完全だったのですね。

これはオムツでふき取ったあと、ぬるま湯でぬらした
便用タオルでふき取り(状況によって数枚使用)、
それから番茶のぬるま湯
(カテキンの殺菌効果と刺激が少ないように)
を洗剤の空き容器にいれたもので洗い流し、
そのあと下用清拭タオル(これも状況によって数枚使用)で
ふきあげています
  
>病院側からそこまでしていたら時間や他の
>患者に手が回らないと言われればそれまでですが。

このほか、本人からの希望や、
状況ウォッチで見つけた時は随時行っています

>もう少しの心配りで褥瘡ができなかったのでは
>と思うのです。

相当な心配りと、神経質なくらいの体位変換を行っています
それでも状況次第では出来ることもあるのかも知れませんね!

>その奥さんは
>「介護は『心』ですね。」
>「それも、ちょっとした心配りがあれば。」
>と言っておられました。

私もそう思います、技術より(相対的に)こころだと!
でも、介護者も感謝の気持ちを表してくれる方と
文句ばっかり言う方でしたら、
やはり感謝の気持ちを表してくださる方に
優しくするでしょうね!
やはり人間ですし こころがありますから・・・・

>老婆心ながら。

「老婆心」ありがとうございました


件 名 : Re 介護における禁句を考える。 


>黒田です。
>先だって福岡にうかがったときに気がついたのですが、
> このよう に通信をされておられる皆さんのご関係者の方にも、
>痴呆になったご両親や親戚の方を介護されておられる方が
>案外多いことに気がつきました。
> 暗い いやなお話であるかもしれませんが、
>介護する立場からみても、
>避けて通ることの出来ないことでもあるような気もします。
> 私の方でも、家内の母親の介護に、
>家内は専従していますので、
>安永さんのレポートは とても参考になりま す。

読んで頂いてありがとうございます
明日はわが身 順送りのお世話が出来ればと思っています・・
少しでも参考になればとぼちぼち整理しながら書いておりますが、
時間と、私の頭とが余裕があるときに書きますので
中々筆(キーボード)が進みません・・・・

> 介護の中でも特に気にしていることは、
>声をかける--------その時の禁句です。
>先だっての安永さんのレポートでもご紹介が ありましたが、
>まかり間違うととんでもないことになりかねないのがこの禁句です。
>  
> 私たちがこのように書くメールの中にもその禁句というものが存在
> するように思っていますが、私たちが介護する上における禁句を
> 如何でしょう、安永さん。介護実践研修の中から得られた言葉を
> 再度掲げてくださいますと、とても参考になります。
> ありがとうございます。
>                           黒田 まさあき

そうですね!

何の気なしに言った一言が相手を傷つけるのは
何も介護に限ったことではありませんが、
一番のポイントは相手の立場に立ったときその言葉が
どんなに聞こえるかでしょうね!

特に高齢者や痴呆の方に対して、相手が理解できない、
聞こえないとばかり、その人の居る側でその人や、
その人の関係者のことを話題にする時には充分に注意が必要です
(無神経な発言が相手を傷つけ心を閉ざさせてしまいます)

中には危篤の人の枕元で葬式の話しや、
遺産の言い争いをする人がいると聞いて、
そんな無神経な人が・・・と思ったんですが

どうもままある話しのようで、
あとで奇跡的に回復した本人からその話しが聞こえたので
「まだ死ねない」と生きる意欲が出たとかいう話しまでありますが・・・・

判ってないような、意識レベルの低い方でも
ほとんど理解できている(感覚として・・・)ようですから・・・・
このたった一言が生きる意欲をそいでしまったり、
逆に元気付けたりするんですからね・・・・
それと、幼児扱い、幼児語での語りかけは厳禁です!
これほど相手の尊厳を傷つける言葉はありません・・・・

それから・・・
下の世話をする時「くさい」とか「汚い」とか「こんなに汚して」
とか言うのは絶対に避けなければなりません
ただでさえ羞恥心や、申し訳ないと思っている方たちが
この一言で便秘になったり、水分を取るのを拒んで
脱水症状になったり・・・・病状が進んだりするようです

「沢山出てよかったね!」とか、「すぐ換えて気持ちよくしますからね」とか
通じがあったことを一緒に喜んであげたりして欲しいものです
私達でもちゃんと便や尿が出たときの「すっきり快感!」
は良いものですよね!
神様が生きていく上で一番必要なものには「快感」をつけて下さって
それがうまく行くように配慮されているのだと私は思っています

今すぐ思いつくのはこんなことですが・・・
いずれにしても「受容・・・・あるがままに現在の相手を受け入れる」
ことが最も重要なポイントであり出発点のようです
また整理してお伝えしたいと思います